神戸電鉄活性化には様々な施策が必要ですが、その一つに私が注目したのは昭和4年製造でいまだに現存する唯一の車両「デ101」です。
神戸電鉄さんにご相談させていただき、現在のデ101を見せていただきました。
当初保存計画があったようで、10台製造されたデ100シリーズで残されたのは初号機「デ101」だけでした。
現在も鈴蘭台車庫で入換車両として動いているのです。しかし、本線での営業運転は現状では不可能です。
なぜなら定期的な車検にあたる検査をうけておらず、客車として使用するには、現在の基準に合わないところも多々あり、これらを改装するというと、新造車両一台分のコストがかかる可能性があります。
たとえば、車内は木製で防火基準を満たしませんし、バネも板バネで現在の仕様と全く違い、パーツそのもにがもうありません。
しかし、神戸電鉄の歴史を今に残す唯一の車両をこのままにしてよいのか、なんとか走らせることはできないのか。夢のあるプロジェクトを私は勝手に「デ101プロジェクト」と名付けました。
100点の企画は、この車両を志染から粟生まで走らせ、中をヨーロッパの豪華列車のビュッフェ形式に改造する。
普通乗車もできるし、イベント列車にもできる。その内装などの企画を三木の金物関係のみなさまに相談して、木工なども地場産業で行う。いっそ車両の改造も、地元の鉄工所さんのノウハウで行う。
でもそのためには、予算がかかります。神戸電鉄さんに負担をかけず、
たとえば「NPOデ101」を立ち上げて資金も自前で行うとか、協賛企業を募るとか。神戸市さんのアーバンリゾートフェア神戸’93でも、企業協賛で大きなイベントをたくさんやりました。
もちろんここまでできなくても、どこか短い路線で走らせるとか、いろいろ発想がわきます。
神戸電鉄を見つめなおす機会にもなるでしょう。全国の鉄道ファンがつめかけるような、レトロで豪華な「デ101」が誕生することを夢にみつつ、高橋昭一は今後も企画を推進して参ります。
わくわくする企画へのご提案をお待ちします